折り紙ドリッパーで淹れるウェーブフィルターと円錐フィルターの味の違いとおすすめ周辺アイテム
折り紙ドリッパーとは?
折り紙ドリッパーは、折り紙のように紙を折り畳んだような形状になっており、岐阜県土岐市に本社を置く株式会社ケーアイのブランドの1つです。バリスタの世界チャンピョンがこのドリッパーを使っていたことで有名になりました。
折り紙ドリッパーの特徴
折り紙ドリッパーは、等間隔に20個のリブ(溝)があります。この形状によってドリッパーとフィルターの間に溝を作ることにより、お湯の通りが良くなります。このことから、注ぐスピードと抽出時間のタイムラグが小さくなるため、味の調整がしやすいという特徴があります。注ぎの自由度の高さから、コーヒー好きの人から支持を集めているのでしょう。
ウェーブフィルターと円錐フィルターとの抽出時間・味の違い
抽出時間の違い
抽出方法は、井崎英典さんの淹れ方を参考にし、すべて統一します。93度のお湯を使い、豆は10g、抽出量は160gに固定しました。
豆は同じ挽きめのもので、3種類で試しました。
豆の種類 | 折り紙ドリッパー✖︎ 円錐フィルター | 折り紙ドリッパー✖︎ウェーブフィルター |
コスタリカ カンデリージャ | 3:23 | 3:43 |
デカフェ メキシコ ハニー チアバス | 3:16 | 3:34 |
ルワンダ ンカラロット フーリーウォッシュド | 3:21 | 3:31 |
「折り紙ドリッパー✖︎ウェーブフィルター」での抽出時間の方が少し長くなることが分かりました。円錐フィルターのほうがフィルターとドリッパーとの間に隙間ができるので、お湯の抜けが早くなり、このような結果になったのだろうと思います。
折り紙ドリッパー✖︎円錐フィルターでの味
リブ(溝)がないぶん、ウェーブフィルターに比べコーヒーの粉の層が厚くなり、しっかりと成分が抽出できていました。ただ、ドリッパーとフィルターとの間に隙間が空いていることから、お湯の抜けが早くなり、ウェーブフィルターと比べると味がすっきりしていると感じられました。
折り紙ドリッパー✖︎ウェーブフィルターでの味
リブの1つ1つに粉が入り込むので、円錐フィルターに比べるとコーヒーの粉の層が薄くなり、均一にお湯が行き渡ります。円錐フィルターよりも抽出時間が長くなるのは、ウェーブフィルターの底の平らな部分に粉が溜まり、お湯が溜まった粉の層を通過していくからだと考えられます。折り紙ドリッパー✖︎ウェーブフィルターの組み合わせでは、注ぎのむらをなくすことができ、バランスの取れた味になります。
結局どっちが良いの?
すっきりをとるなら円錐フィルター、バランスを取るならウェーブフィルターという検証結果になりました。淹れる時の気分によってフィルターを選択するのもよいかもしれません。
折り紙ドリッパーとおすすめの周辺アイテム
最後に器具ご紹介!(全てamazonのリンクを掲載しています。)
ORIGAMIドリッパー
1~2杯用のSサイズと、2~4杯用のMサイズがあります。
ORIGAMIドリッパーホルダー
ドリッパーホルダーです。口の大きなコップであっても抽出することが出来るので、あるとかなり便利です。
ウェーブフィルター(Kalita)
カリタのウェーブフィルターです。こちらを使っておけば間違いはないです。
円錐フィルター(HARIO)
ハリオの円錐フィルターです。こちらを使えば間違いはないです。