【フィンランド留学】在留許可の申請手順と必要書類の徹底解説|取得までどのくらいの時間がかかるのか
「留学にビザが必要らしいけど、どうやって申請するの?」
「いつから準備したらいいの?」
2023年8月から12月までの4ヶ月間フィンランドに留学していました。
当時の体験談を踏まえ、在留許可の取り方を解説します。
在留許可とは
フィンランドに3ヶ月以上(91日以上)滞在する場合は、在留許可の取得が必要となります。
ちなみに英語ではresidence permitと言います。
オンラインで申請し、フィンランド大使館で本人確認を行います。
最新情報は、フィンランド外務省のページをチェクしてください。
https://finlandabroad.fi/web/jpn/ja-residence-permits-to-finland
在留許可取得までのスケジュール感
在留許可取得までのスケジュール感はこのような感じです。
実際に私が行った日付と出発までどのくらい残っていたかをまとめました。
書類準備
理想:出発6ヶ月前 現実:出発6ヶ月前
必要な書類の準備を始めました。
必要書類の提出
理想:出発4〜5ヶ月前 現実:出発2ヶ月3週間前
用意した書類をオンラインで提出しました。
私は出願書類が揃わなかったので、出発3ヶ月前に提出しました。
しかし、書類の審査に3ヶ月ほどかかることがあるそうで、余裕を持って在留許可を取得するには出発4ヶ月前には提出するべきです。
間に合うかどうかギリギリでした。
本人確認のため、フィンランド大使館に来館予約メール
理想:出発4〜5ヶ月前 現実:出発2ヶ月3週間前
書類提出後すぐにフィンランド大使館へ予約のためにメールをしました。
直近2週間は予約でいっぱいだと言われ、提示された日時で最短の6月12日に予約しました。
在留許可申請費用の支払い
理想:出発4〜5ヶ月前 現実:出発2ヶ月2週間前
在留許可申請費用の350ユーロをカードで支払いました。
フィンランド大使館での本人確認
理想:出発3ヶ月以上前 現実:出発2ヶ月1週間前
フィンランド大使館で本人確認を行いました。
Enter Finlandで顧客番号が作成されたという通知が来ました。
本人確認が完了
理想:出発1ヶ月以上前 現実:出発1ヶ月3週間前
想定したよりも審査が早く終わりました。
在留許可証到着
理想:出発1ヶ月前 現実:出発1ヶ月1週間前
在留許可証が到着しました。
留学開始
申請に必要な書類を集めよう
書類の提出の流れは以下のようになっています。
書類を埋める→提出→手数料の支払い
必要な書類は以下の通りです。
在留許可申請証
Enter Finlandと呼ばれるオンライン申請フォームに記入します。
申請フォームを提出する際に、パスポート、残高証明書などの書類を提出します。
基本的にそのまま埋めていけば良いのですが、わかりづらかった点を共有します。
Q. Contact information in Finlandに記入する必要があるのか?
私の場合は入力している時にはフィンランドの滞在する家がまだ決まっていなかったので、この項目は埋めずに提出しました。特に問題なかったです。
Q. 滞在予定期間の日付をどのように設定すれば良いのか?
フォームを書いている時点では、留学先の大学の年間予定が確定していなかったので、「Studies end」と「Calculated permit end data」に正確な日付を書くことができませんでした。
そのため、やや余裕を持った日付を設定しました。
この日付についてはフィンランド大使館に訪問した際に言及されたので、妥当な日付を設定しましょう。
面接の時に事情を話せば問題なかったです。
Q. The level of your studiesには何を書けば良いのか?
最終学歴を書くか、在籍している大学なのかわかりませんでしたが、私は「Higher education」(高等教育)と記入しました。特に問題ありませんでした。
Q. Tuition fee and scholarships from your educational institutionの記載について
「Are your studies subject to a fee ?」という質問で私は留学先の大学の授業料と日本の大学の授業料が相殺でしたので「No」を選びました。
その後の質問にある、「Reasons why you are not required to pay a tuition fee」で日本の大学の授業料と学費相殺である、という理由を説明しました。
Q. Income and other informationの記載について
私は毎月所属大学から留学の補助金をもらっていました。
そのため、毎月もらうお金をユーロで記載します。その合計を「Amount of scholarship」に記載します。
パスポートのコピー
滞在中期間が有効であるパスポートの写真を提出します。
パスポートを持っていない人は一番初めに取り掛かった方が良いです。
残高証明証
英語の残高証明書を発行しましょう。
私の申請した2023年時では、留学の際の自由に使える資金が一月あたり560ユーロあることを証明する必要がありました。
つまり560€×4ヶ月=2240€以上の残高証明が必要でした。
証明書の発行までに意外と時間がかかったので、早く銀行に行くことをお勧めします。
滞在中の健康保険証
滞在期間をカバーする保険の、英語の証明書を用意します。
こちらは在留許可には直接関係ないのですが、保険の申請の際には、フィンランド以外の旅行などで滞在する可能性のある国について書いておくと良いです。
フィンランドにいるときに他の国でも保険が適応されるのかを確認することになり面倒でした。
フィンランドの教育機関からの入学許可証
滞在先の大学からの入学許可証です。
この入学許可証が来るのが遅かったせいで、申請がギリギリになりました。
いつ頃この入学許可証が手に入るのか事前に確認しておいた方が良いです。
入学許可証以外の書類の準備を進めておきましょう。
奨学金証明書(もらっている人は)
日本の大学から留学の奨学金をもらっていましたので、その書類も添付しました。
フィンランド大使館の訪問予約
書類を提出したら、フィンランド大使館への訪問予約をしましょう。
予約フォームなどはなく、自分でフィンランド大使館へ日程調整のメールをする必要があります。
メールの書き方
メールには以下の情報を含む必要があります。
https://finlandabroad.fi/web/jpn/ja-customer-service
- 申請者名(全員分)パスポート上の表記で。
- 電子メールアドレスと電話番号(当方からのメールが確実に受信できること)
- 希望日時(違う日で複数日)
- 要件:パスポート、IDカード、公証サービス、在留許可、シェンゲン査証
件名は「Reservation for residence permit」とし、上記の4つを記入します。
営業時間は、こちらに記載がありました。
https://finlandabroad.fi/web/jpn/ja-mission
その後日程調整の確認メールが来たら、希望の日時を返信しましょう。
私の場合は、一応英語でメールを送りました。
また、メールにできるだけ早く大使館を訪問したいと書いたところ、2週間後まで予約がいっぱいと言われてしまったので、期間に余裕を持って予約した方が良いです。
大使館に訪問
指定された日時に大使館を訪問します。10分前くらいに到着するように行きました。
持ち物
持ち物に関してはメールに記載ありましたがが一応
- 提出した書類の原本
- パスポート
- 在留許可を郵送してもらうための現金
- 在留許可の写真(パスポート用のものでok)
場所
広尾駅から徒歩10分くらいでした。
面接のオーバービュー
大使館に到着したら、門の前にあるインターホンを押します。
在留許可の本に確認手続きに来た旨を伝えます。日本語でした。
その後待合室に案内されます。
ムーミンが置いてある部屋に案内されると、在留許可を送るためのレターパックに住所書いてねと言われ、時間が来るまで待っています。
ここも日本語です。
その後フィンランド人の方と本人確認の面談をします。ここからは英語です。
簡単に挨拶を行い、持ってきた書類を提出し、滞在期間の説明や、指紋の登録、郵送費の支払いを行いました。
面接官の方は優しかったです。
大使館に入ってから出るまで1時間もかからなかったです。
大使館訪問後
本人確認が済んだらあとは待つだけです。
長いと3ヶ月ほどかかることがあるようです。
私の場合は2週間ほどで本人確認が完了しました。
自分があとどのくらいの順番なのかは、処理時間チェッカーというもので調べられるようです。
https://migri.fi/en/check-the-processing-time-of-your-application
右下のチャットボットでも時間が確認できるようです。
私もこの時間はチェックしていたのですが、まだまだ承認されないなと思っていたら、いきなり承認されたのでどこまで正確かはわからないです。
かかった費用
私の申請時にかかった費用は以下の通りです。参考までに
- ビザ申請代:59200円
- レターパック代:600円
- パスポート代(10年):16000円
- 保険料:71140円
- 残高証明書発行費用:550円
留学中すべてでかかったお金についての記事のまとめ
最後に
今回は在留許可の申請の仕方についてまとめてみました。
記事についての疑問点や間違いなどありましたらXまたはお問い合わせの方から連絡いただけると幸いです。