2024年7月1日

【留学】フィンランドで生活してみて驚いたこと12選

  

フィンランドと聞いてどのようなイメージがあるでしょうか。寒い?水飲めるの?物価は?ムーミン?サウナ?マリメッコ?留学生として実際に生活してみて驚いたことについて共有していきます!

備考:「1€=158円」ほどの時期に行きました。

1. 物価が高い

冷凍食品コーナーの写真

日本の物価と比べると物価は体感1.5倍くらいに感じます。私の場合1ヶ月の生活費として家賃など合わせて約20万円ほどかかりました。これでもかなり節約できるところは節約していました。日本での一人暮らしでは平均して15万円ほどかかるようですので、間違ってはいないかなと思います。

留学にかかった費用をまとめました!

例えば食品を見てみると、品物によって値段にばらつきがありますがこんな感じです。

日本のスーパーよりも安いと感じるものは、パン、パスタ、果物、じゃがいもです。参考程度に、パスタ1キロで2€(300円ほど)ほど、じゃがいも1キロ1.5€(200円ほど)ほどで販売されておりかなり助かります。

同じくらいの価格だと感じるものは、野菜です。日本のスーパーに売っている野菜は大体揃っており、新鮮です。キャベツなんかは虫食いがあったりするものがあり、無農薬で作っているんだなと感心しました。

上記のもの以外は基本的に日本よりも高いです。特に肉・魚・アルコール類は高いです。肉の値段は大体日本の1.5倍程度、魚は1.5から2倍くらいのように感じます。肉類は、鶏肉・ソーセージの値段が一番安く、筆者はそれらばかり買っています。アルコール類は、税金が多くかかるようで、ビール一缶400円ほどと、かなり高いです。

フィンランドには、「Sマーケット」と「Kマーケット」という食料品店が多くあります。どちらも販売しているものはほとんど同じですが、Sマーケットの方が若干安いです。また、夜18時以降になると30%引き、ものによっては60%引きのシールが貼られ、いくつかの食料品はお得に入手することができます。

2. 学生に優しい

学食はこんな感じ

フィンランドでは物価が高いと記述しましたが、一方で学割が使えるお店・サービスが日本に比べとても多く、割引率もとても良いことが多いです。

例えば、学食で学割を使うと8€(1200円ほど)から3€(500円弱)に値引きされます。私の大学の学食ではバイキング形式になっており、日替わりメニューで、自分の好きな量取ることができます。他にも、電車、美容院、バス、ジム、スーパー、飲食店など、学割を使うことができるお店はかなり多いです。

3. 水道水が飲める

水が飲めます

フィンランドに来て一番最初に驚いたのは、水道水が飲めるということです。「海外=水は買うもの」と考えていた私は、水道水が飲めると知ってびっくりしました。体に合わなかったらどうしようと最初は恐る恐る飲んでいましたが、平気でした。カルキ臭さもなく、普通に美味しく飲めます。筆者は敏感肌なので、シャワーで肌が荒れたらどうしようと考えていましたが、無用な心配でした。

ちなみにフィンランド語で、水は「VESI」と書き、レストランなどに行くと日本と同じように無料で水が飲むことができる場合が多いです。

4. 日本食が浸透している

日本食レストラン

フィンランドで生活していると日本食が恋しくなってきます。そこでスーパーへ行くと、醤油、カップ麺、それっぽい米、それっぽいマヨネーズなんかは見つけることができます。しかし、味噌、みりん、出汁系の調味料、カレールー、シチューのルーなどは入手性が悪いです。アジアンマーケットに行かないと揃えることは難しいです。

どうしても寿司と味噌汁が食べたくなり、日本食レストランへ行きました。日本食は結構現地の人々に受け入れられているようで、嬉しくなりました。一食3000円ほどですので、たまに行くにはいいかもしれません。

5. 外食が高い

現在円安ということもあり、外食するとかなり高いです。ランチの時間帯で10€(1500円ほど)から15€(2300円ほど)、ディナーの時間ですと20€(3000円ほど)は軽く超えます。マック、バーガーキングなんかのファストフード店でも10€(1500円ほど)は超えてきます。日本はいい国ですね。

ただ、コーヒー、パスタ、ハンバーガーなど大体どこの店も美味しいです。学割でポテトサービスや、コーヒー10%割引などがあったりします。

6. 環境問題への意識が高い

フィンランドの環境問題への意識は日本人よりも高いように感じます。特に良いと感じたのは、プラスティックごみの減少に対する取り組みです。

最近日本では、レジ袋の有料化が広まっていますが、フィンランドも同様にレジ袋は有料です。しかし、レジ袋一枚の値段も0.50€(80円ほど)ほどと、日本よりも10倍以上高く、多くの人がマイバッグを持参しています。

他にも、写真のように多くのペットボトル・ビンの裏には、0.20€などと書かれています。これが何なのかというと、このペットボトル・ビンなどの空き瓶をスーパーマーケットの回収機へ持っていくと、割引券と引き換えられ、ショッピングに利用することができます。この制度のおかげで、リサイクルが促進されます。また、道などにペットボトルなどのゴミが転がっていることがなく、フィンランドの街は綺麗です。良い取り組みですね。

ペットボトル・缶・ビンの回収器

7. 現金を使わない

キャッシュレス化が進んでいる

フィンランドは、キャッシュレス化が本当によく進んでいます。どのくらい進んでいるかというと、フィンランドに来てから1ヶ月の間に、1回も現金を使わずに生活できるくらいです。全てクレジットカードで支払っています。

8. オーロラが身近

ヴァーサで撮れたオーロラの写真

私はフィンランドの真ん中あたりのヴァーサというところに住んでいるのですが、9月の中旬ごろから、天気が良く、暗ければオーロラを観測することができます。頻度としては、1週間に1度くらいオーロラがよく観測できる日があるかなという感じです。北の方に行けば行くほど、オーロラを観測できる確率は上がります。しかし、ヘルシンキあたりの南のほうでも運が良ければ見られることがあるようです。

オーロラがその日見られそうかどうかは、Auroraというアプリで確認しています。

実際オーロラがよく見る写真のようにくっきり見えるのかというとそうではありません。写真でとるとくっきり見えても、肉眼だとああ緑色な気がするくらいにしか感じられないです。

Auroraの画面
緑の範囲内だと見える。赤だとより見える確率が高い。

9. 日が沈む時間が日本と全く違う

フィンランドは日の長さが時期によってかなり違います。地域によって異なりますが、私の生活しているフィンランドの真ん中あたりにある、ヴァーサでいうと、夏至の時期ではほぼ一日中明るいです。冬至の時期では朝10時から14時ほどまでしか日が出ていません。

夜中になってもまだ明るいというのは変な感じがしますし、生活リズムがよくわからなくなりました。

10. 寒さについて

私の生活するフィンランドの真ん中ら辺にあるヴァーサでは、北海道よりも北に位置していることから冬の寒さについてかなりビビっていました。しかし、11月ごろまでは最高気温の平均が3℃、最低気温の平均が−2℃とギリ耐えられるくらいまでしか下がらないです。

ただし、12月から3月ごろにかけては、気温はほぼ氷点下になり、寒い日では−20℃とかになります。家から出たくないですね。

11. フィンランド人の人間性

フィンランドの公園

フィンランド人の人間性について、シャイだが優しい人が多く、ゆったりしているという印象があります。日本人もシャイな人が多いので親近感が湧いています。カフェなんかで近くの席になっても、違いに干渉せず、目が合えばニコッと笑って、適度な距離感で互いの好きなように時間を過ごす、そんな感じです。

歩行者が道路を渡ろうとするとき、待っているとほとんどの車が止まり、歩行者を通らせてくれます。会釈をすると返してくれるので嬉しいです。

また、サウナ好きのフィンランド人が多いです。私の住んでいるアパートには、タダで使えるサウナがあり、ジムにもサウナがあります。冬には湖に飛び込むアクティビティもあるようで、ぜひ体験してみたいです。

12. 自然が豊か

フィンランドは湖が多い

フィンランドは自然が豊かです。国土の70%以上が森林で覆われており、18万個以上の湖があります。日本と違い、都市と都市の間は森だらけで、電車やバスに乗っていると自然が豊かということを実感します。景色が綺麗な場所が多く、心が穏やかになります。

最後に

フィンランドの生活に慣れる前で、日本の生活との差異の感覚が敏感なうちに、思ったことをまとめてみました。上記で挙げたことの他にも、フィンランド人がやたらと歩くのが早いとか、ちょっと歩くよくらいのノリで数キロ歩くとか色々感じたことがありました。

フィンランドに興味がある人や、留学したいなと考えている人の参考になれば幸いです。