2024年5月21日

ハンドドリップの味を一段階向上させてくれた本 – 井崎英典さんが教える世界一美味しいコーヒーの淹れ方

  

本の概要と著者紹介

本書は、コーヒーの世界で活躍する井崎英典さんによる著書です。

井崎さんは、2014年にイタリアで開催されたワールドバリスタチャンピオンシップにて、アジア人初の世界チャンピオンになられた方です。そんな「コーヒーのプロ」が美味しいコーヒーの淹れ方を紹介するのが、本書です。

本書では、ハンドドリップでコーヒーを淹れる際のポイントを、井崎さんが詳しく解説しています。

豆の選び方や挽き方、水の温度、淹れ方など、細かな部分まで丁寧に説明しています。そのため、ハンドドリップ初心者から上級者まで、幅広い層に役立つ内容となっています。

本書を読むとわかること

本書で紹介されているポイントを実践することで、手軽にハンドドリップで美味しいコーヒーを楽しむことができます。また、豆の選び方や挽き方などの基礎知識から、より高度な淹れ方まで、幅広く学ぶことができます。

コーヒーの苦味や甘味の調整、濃度感の調整までできるようになり、自分好みのコーヒーを淹れることができるようになります。

美味しいコーヒーを毎回淹れるために、再現性のある淹れ方が数字を用いて示されているため、とてもわかりやすいです。また、イラストや写真を多用することで、わかりやすさを追求しています。

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実際にコーヒーを淹れてみる

本書で学んだポイントを実際に試してみました。

今回は、本書で推奨されている淹れ方で、コスタリカの豆を使って淹れてみました。浅煎りの豆で、ハニーのような甘味が特徴な豆なので、しっかりと成分を抽出し、甘みをしっかりと引き出せるような淹れ方をしてきたいと思います。挽き目は中挽きです。

使用した器具

  • 折り紙ドリッパー 味の調節がしやすいです。
  • Kalitaウェーブフィルター
  • お好みのマグ
  • 浄水(軟水が好ましい)
  • ポット お湯を沸かします。
  • 測り 自分がどのくらいお湯を注いだのか測りながら抽出します。
  • タイマー 蒸らしの時間や抽出時間を測るのに使います。
  1. 豆とお湯の計量
    • 本書によると、基本的な豆に対してのお湯の比率は1:16とのことなので、10gの豆に対して、160gのお湯が必要になります。ただし、器具を温める、湯通しを行うため、少し多めのお湯を沸かします。
    • 今回使用する豆は、浅煎りの豆でしっかりと成分を抽出したかったので、94度でお湯を沸かします。
  2. ドリッパーを温める
    • ペーパーフィルターを設置し、ドリッパーに湯通しする。
    • コーヒーの粉をいれ、平らにならす。
  3. 蒸らし
    • 抽出の目標量に対して20%のお湯を蒸らしに使うので、今回はお湯を32g使用。
    • タイマーをスタートし、粉全体にかかるように中身から外に向かってお湯を注ぐ。
  4. ドリッパーを揺らす
    • お湯と粉を均等に攪拌するため軽くドリッパーをゆする。
  5. 本抽出(1回目)
    • タイマーが1分になったら、目標量の20%を目安に本抽出を始める。
    • 中心から外に向かって円を描くように注ぐ。
  6. 本抽出(2回目)
    • タイマーが2分になったら、目標量の60%を目安に本抽出2回目を行う。
    • 中身から外に向かって円を描くように注ぐ
    • ドリッパーの側面に粉が張り付くのを防ぐため、再びドリッパーをゆする。
  7. お湯が落ち切るまで待つ
    • タイマーの時間が3-4分の間にお湯が落ち切れば良い。

本書で学んだポイントを実践することで、手軽に美味しいコーヒーを淹れることができます。

いろいろなコーヒーの淹れ方がある中で、本書では一つ一つの手順にどのような意味があるのか解説されています。そのため、苦味をもっと出したい、よりすっきりしたコーヒーにしたいなど、応用させることができます。

今回のコスタリカの豆では、しっかりと成分を抽出し、甘みを引き出したかったが、抽出温度を高くすることでそれを実現させることができました。

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井崎さんが抽出を行なっている動画

感想

本書を読むことで、手軽に自宅で美味しいハンドドリップコーヒーを楽しむことができます。

井崎さんが説明するポイントを押さえることで、一段と美味しいコーヒーが淹れられるようになります。また、コーヒーに関する知識や豆の選び方なども学べるため、コーヒー好きにはもちろん、初心者の方にもおすすめの一冊です。

本書は、ハンドドリップコーヒーを淹れる方には必読の一冊です。